自分に身に付いてしまったクセが強いクセのこと

昔から物事を手早くやれる方ではなかった。
例えば掃除なんかだと、よくある話だが途中でマンガや小さい頃のアルバムを見つけてそれに夢中になっているうちに数時間経ってしまったりとかする。
どうにか気を散らさずに作業をささっと終わらせることはできないかと思い、試しに作業中に秒数をカウントしてみることにした。
入浴に何分かかってるのかなーとか、タオル1枚干すのに目標タイムを設定してみたり。
そうこうするうちに入浴はいかに早く入るかのタイムトライアルの場と化した。そしてタオル干しは自分で設定したタイムに追いまくられるという奇妙な状況を作り出した。ただ間違いなく、私の作業効率は上がって行った。
秒数を買えるだけで早く作業が終わる。これは想像以上にワクワクすることであった。私は色んな作業で秒数をカウントしては楽しんでいた。
ただしそこは秒数カウント素人なので、タオル干しが設定タイムより過ぎてしまいそうになると、無意識に1秒の間隔が伸びてしまったりする甘々な面も多々あった。でもそれでいいと思った。正しく秒数を出したいのならストップウォッチを使えば良いのだ。自分で勝手に心でカウントしているだけなので、たとえ「1、2、3、4、5おおおおお、ろおおおおくう、」となっても誰も困らないのである。
最近気付いて驚いたのだが、秒数カウントをしまくった結果、とうとうそれが習慣として身に付いてしまったらしい。
何かにつけて「1、2…」と数えている自分がいる。キャベツを千切りする時にも、トイレでも、そして寝る時にも。クセ付いていることに気付いた時には本当にびっくりした。ついには「1、2…」と声に出してしまいそうになることもある。しかもカウントすることに慣れてしまって、別段楽しいわけでもない。
この妙なクセがいつ止まるのか、カウントしてみようか…。